====== Intel NUC DN2820FYKHでNAS4Freeが動かない→解決 ======
実家にNASを設置しようと思い、7月頃にDN2820FYKHを買ったものの延々放置していた。
ようやく昨日から手を付けだし、使い慣れたNAS4FreeをUSBメモリに書き込んでお手軽NASゲットだぜ!!と思いきや、ブートシーケンスでカーネルパニック起こしやんの。これはBIOSを最新にしたら直ったが、今度はNICを認識してねぇ!
dmesgを見るとre0を生やそうとしてるが「re0: Unknown H/W revision: 0x4c000000」というエラーで蹴られるっぽい。DN2820FYKHのNICはRTL8111**G**で、エラーメッセージの通りRTL8111のリビジョン違いらしく、NAS4Free 9.2.0.1というかFreeBSD 9.2-RELEASEではサポートされていない模様。9.2Rのリリース直後、[[https://bugs.freebsd.org/bugzilla/show_bug.cgi?id=183620|2013年11月頭にパッチが投下]]されているので、9.3-RELEASEには取り込まれていると思われる。
早いところ、NAS4Freeが9.3Rベースになってくれれば良いんだけどなー。とりあえず、自分でパッチを当ててNAS4Freeをビルドするか、if_re.koを作るかするしかないか…。
===== 自前if_re.koのインストール =====
**(2014-12-01 追記)**
if_re.koを自分で作ったら上手く動いたので、以下、手順。
==== if_re.koのビルド ====
FreeBSD 9.2-RELEASE環境が必要。うちは家鯖が丁度9.2だったが、環境がなければ仮想マシンで仕立てるのが手っ取り早いかと。その場合はカーネルソースも忘れずにインストールの事。
- Realtekからドライバのソースを落とす。「FreeBSD 7.x and 8.0」となっているが、9.0系でも使える。
- 展開
* tar xvzf rtl_bsd_drv_v188.tgz
cd rtl_bsd_drv_v188
- ソース修正
* そのままではコンパイルが通らないので、if_re.cの75行目らへんを修正。
#include
↓
#include "if_rereg.h"
- make
問題なければカレントディレクトリにif_re.koが出来てるハズ。システム標準のものに比べると、サイズがやたらデカイのが少々気掛かり。
==== NAS4Freeに組み込む ====
出来上がったif_re.koをFATなUSBメモリにコピーし、DN2820FYKHのNAS4Freeが起動したら挿す。USB周りでエラーっぽいメッセージが出るかもしれないが、まぁ気にしない。以下、挿したUSBはda1として話を進める。
- NAS4Freeのコンソールメニューからシェルに落ちる(確か6番)。
- USBをマウント
*
mkdir /tmp/usb
mount_msdosfs /dev/da1s1 /tmp/usb # da1s1は適宜読み替えの事
- if_re.koが読み込めるかテストする。読み込めなければ作成に失敗してると思われる。
* kldload usb/if_re.ko
- if_re.ko.gzの作成
*
cd /tmp
cp usb/if_re.ko /tmp
gzip -9 if_re.ko
- NAS4Freeの起動USBをマウントし直す。
* NAS4Freeの起動ディスクは読込み専用でマウントされているので、書き込み出来るようにマウントし直す必要がある。
umount /cf
mkdir cf
mount /dev/da0s1a /tmp/cf
- if_re.ko.gzをコピー
* cp if_re.ko.gz cf/boot/kernel
- loader.conf.localを編集
* if_re.koを読み込むように設定。 echo 'if_re_ko = "YES"' >> cf/boot/loader.conf.local
- 再起動
* reboot
これでNAS4Free 9.2.0.1でRTL8111Gが使えるようになる。