====== NVMe SSDのRelative Performanceについて ====== smartmontoolsでNVMe SSDの出力結果を見てた際、Supported LBA Sizesの「Rel_Perf」という項目に目が止まった。 {{ :blog:2020:smartmontools_nvme_ssd_rel_perf.png|}} 調べてみたところ、NVMe規格の定める「Relative Performance」(RP)を表す値のようだ。 NVMe SSD製品には複数のLBAサイズ(セクタサイズ)に対応し、切り替えて使えるものがある。構成するハードウェアの状況に合わせ、SSDが512バイトセクタや4kセクタのように振る舞うことができるというわけ。主にエンタープライズ用途で使われる機能と思われる。 こうした複数のLBAサイズが選択可能な状況で、RP値はそのデバイスにおけるLBA設定間の相対性能を表す指標とされている。2ビット値につき、取りうる値は0~3で、意味は下表のとおりである。 ^ RP値 ^ 意味 ^ | 0 | 最高性能 (Best Performance) | | 1 | より良い性能 (Better Performance) | | 2 | 良い性能 (Good Performance) | | 3 | 低下した性能 (Degraded Performance) | LBAサイズ設定時は、基本的にRPが0に近いものを選定しとけばよさそう。 Micron 9200 MAXの場合、図にあるように512バイトLBAより4k LBAの方が性能が良いことを示唆している。 ところで、なんでこのSSDはLBAサイズが4つもあるの…?それ自体はエンプラ向けでは珍しくないことだが、0~1と2~3の違いは無いように見えるんですけど……謎。