Folding@Homeとは、アルツハイマー病・狂牛病・癌などの原因となる、異常タンパク質を解析・研究する分散コンピューティングプロジェクトのことである。語弊を恐れずに言えば、世界中のPCの余剰能力を、先に上げた病気の研究に役立てよう、というプロジェクトである。
(少なくともうちの)常時起動サーバなんて、その殆どがアイドル状態のようなものなので、折角だから解析に参加させてみた。
FreeBSD用のバイナリは用意されていないが、Linuxエミュレータを用いる事でLinux版を使う事ができる。本記事は、その導入手順の備忘録。
portsからlinux_base-rh-9を入れる(linux_base-8相当の機能があれば、多分大丈夫?)。
$ cd /usr/ports/emulators/linux_base-rh-9 # su # make install clean
Linuxエミュレータ機能を有効にするため、/etc/rc.conf、/etc/fstab、/compat/linux/etc/fstab それぞれに以下を追加し、再起動。
linux_enable="YES"
linprocfs /compat/linux/proc linprocfs rw 0 0
proc /proc proc rw 0 0
プロジェクトのダウンロードページから、Linux Consoleを取ってくる。ここでは5.04betaを利用し、~/Applications/Folding に入れる事にした。
$ mkdir ~/Applications/Folding $ cd ~/Applications/Folding $ fetch http://www.stanford.edu/group/pandegroup/release/FAH504-Linux.exe
実行属性を付与して実行。
$ chmod +x FAH504-Linux.exe $ ./FAH504-Linux.exe -freeBSD
ユーザー名、チームNo.などを聞いてくるので、適切に入力。初参加の人や詳細はkywさんのページなどを参照のこと。
FarCore_xx.exe のダウンロードが終わったら、一旦終了させる。
HAMAchanさんのページから起動スクリプトを拝借し、Folding/folding.sh として保存。
$ emacs folding.sh
$ chmod +x folding.sh
次にcrontabを編集する。
# crontab -u -e ユーザー名 @reboot ~/Applications/Folding/folding.sh start
間違いがなければ、再起動後、関連プロセス(FAH〜やFah〜)が起動しているのが確認できるはず。まったりと解析しましょう。