graphics/pecl-imagick
をインストールしようとFreshPortsでportの情報見てたら、“Package flavors”なる項目があるのに気付いた。
ハンドブックによれば、Flavorsとは1つのportに複数のバリエーションを持たせる方法とのこと。多くの機能といくらかのパッケージ依存関係を持つノーマルバージョンと、最低限の機能と依存関係しかない軽量バージョンの2つのFlavorをportに持たせるとか、GUIツールキット毎にFlavorを分けるとか、そういう使い方を想定しているようだ。
2017-11-30にリリースされた仕組みで、どうやらPythonモジュール関連portsの整理かなんかで導入された雰囲気(一次情報を追ったわけではないので当てずっぽう。同日にpy36-*のportsは全てFlavor化されpy-*に統合されている)。
件のpecl-imagick
について言えば、php71/php72/php73とPHPのバージョンごとにFlavorが用意されている(2019-08-15現在)。Flavorの有無はそれぞれのportのディレクトリでmake pretty-flavors-package-names
とすると確認できる。
$ cd /usr/ports/graphics/pecl-imagick $ make pretty-flavors-package-names php73: php73-pecl-imagick-3.4.4 php71: php71-pecl-imagick-3.4.4 php72: php72-pecl-imagick-3.4.4
Flavorの指定はmakeでFLAVOR変数に渡せばおk。
# make FLAVOR=php73
これはなかなか便利ですな。
以前は、lang/php71
を使いたいのにPECL拡張モジュールのportはPHP 5.6向けになってて、PHP 7.1用には自前でpeclコマンド叩いて入れなきゃならないって事があったけど、Flavor使えばports/packagesにおんぶにだっこできて楽チン。
あ、書いてて思い出したけど、Flavor付きのportはFlavorごとにpackageが分かれる点は留意の必要あり。上のコマンド例で分かる通り、php73フレーバーでpecl-imagickをインストールした場合、パッケージ名はphp73-pecl-imagick
となる。