smartmontoolsでNVMe SSDの出力結果を見てた際、Supported LBA Sizesの「Rel_Perf」という項目に目が止まった。
調べてみたところ、NVMe規格の定める「Relative Performance」(RP)を表す値のようだ。
NVMe SSD製品には複数のLBAサイズ(セクタサイズ)に対応し、切り替えて使えるものがある。構成するハードウェアの状況に合わせ、SSDが512バイトセクタや4kセクタのように振る舞うことができるというわけ。主にエンタープライズ用途で使われる機能と思われる。
こうした複数のLBAサイズが選択可能な状況で、RP値はそのデバイスにおけるLBA設定間の相対性能を表す指標とされている。2ビット値につき、取りうる値は0~3で、意味は下表のとおりである。
RP値 | 意味 |
---|---|
0 | 最高性能 (Best Performance) |
1 | より良い性能 (Better Performance) |
2 | 良い性能 (Good Performance) |
3 | 低下した性能 (Degraded Performance) |
LBAサイズ設定時は、基本的にRPが0に近いものを選定しとけばよさそう。
Micron 9200 MAXの場合、図にあるように512バイトLBAより4k LBAの方が性能が良いことを示唆している。
ところで、なんでこのSSDはLBAサイズが4つもあるの…?それ自体はエンプラ向けでは珍しくないことだが、0~1と2~3の違いは無いように見えるんですけど……謎。