Q: HDDでNAS4Freeを実行する場合“Embedded”と“Full”のどちらのプラットフォームでインストールすべきですか?
A: 極めて特別な必要性がある、もしくは茨の道を愛して止まないのでない限り、Fullインストールを使うべきではありません。 Embedded版をHDDにインストールしても正しく動きますし、“偶発的”な故障によるフラストレーションを防げるでしょう。
長い回答: 定期的に、フルインストールと組み込みインストールの長所・短所の議論が起こります。
あなたがNAS4Freeをハードディスクから実行したいのは、恐らく、OSにカスタマイズや変更、そしてプラグインやpackagesの追加を行いたいからでしょう。 EmbeddedよりFullを選ぶこれ以上の理由はありません。 システムがHDD以外のデバイスのサポートや起動に対応していないか、メモリの制約が非常にキツければ(512MB以下)、ややもするとFullインストールは理に適います。 ハードドライブへインストールされたFullプラットフォームは(幾らか僅かの)メモリを節約します。 また、Fullインストールは柔軟性と容易なOSカスタマイズをもたらします。 これは利点ではありません。 システムが稼動している間、Fullプラットフォームはインストールした物理デバイスを読み書きします。 これもまた、利点ではなく欠点です。 EmbeddedプラットフォームはOSをメモリに展開し、そこから実行します。 これは、CFカードやUSBフラッシュドライブなどへのインストールを目的に設計されていますが、HDDへインストールした際も同様に素晴らしい働きをします。 また、Embeddedは(意図的ないし予想外の)改竄への耐性を目的としています。 USB/Flash/SSD(非プラッタベース)メディアへインストールすると設置空間とエネルギーを節約し(もっぱらストレージに使われるハードドライブを解放し)ますが、プラグインやpackagesによるカスタマイズ・変更が困難になります。 これは良い事です。 誰かがミスをしても、再起動で元のOSイメージの展開したコピーに戻ります。 EmbeddedはOSと同じサイズの一部のメモリを使います(約500MB)。 Embeddedプラットフォームでは、システム稼働中の全ての読み書きは起動デバイスではなくメモリの中で行われるため、CFや他のソリッドステートドライブの延命に繋がります。 起動メディアに書き込まれるのは、ファームウェア更新時と設定に変更が加えられた時のみです。 Embeddedはインメモリで動くため、追加の負荷があるかもしれないしそうでないかもしれずOSを遅くさせるハードドライブ上のものより速いでしょう。
要約すると、Fullインストールを使う理由は殆どなく、Embededdには使う理由が沢山あります。