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freebsd:migrate_netatalk_3_to_samba_48 [2018-08-12 01:05] Decomo 作成 |
freebsd:migrate_netatalk_3_to_samba_48 [2018-08-13 11:11] (現在) Decomo |
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| ====== Macのファイル共有をNetatalk 3.1.11からSamba 4.8.2に移行する ====== | ====== Macのファイル共有をNetatalk 3.1.11からSamba 4.8.2に移行する ====== | ||
| - | 家のメインのMacをようやくMavericks (10.9)からHigh Sierra (10.13)にしたので、家鯖のMac用ファイル共有サービスをNetatalk 3からSamba 4.8に移行した。 | + | 家のメインのMacをようやくMavericks (10.9)からHigh Sierra (10.13)にしたのに合わせ、家鯖のMac用ファイル共有サービスをNetatalk 3からSamba 4.8に移行した。 |
| ===== 試した環境 ===== | ===== 試した環境 ===== | ||
| 行 15: | 行 15: | ||
| * Netatalkで提供していたファイル共有サービスから必要なものを移植する。 | * Netatalkで提供していたファイル共有サービスから必要なものを移植する。 | ||
| + | * Netatalkのメタデータを引き継ぐ。 | ||
| * Netatalkによるファイル共有サービスは停止する。 | * Netatalkによるファイル共有サービスは停止する。 | ||
| なお、Sambaのインストールはportsなりpackagesなりでふつーに入れるだけなので割愛。 | なお、Sambaのインストールはportsなりpackagesなりでふつーに入れるだけなので割愛。 | ||
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| ===== 移行 ===== | ===== 移行 ===== | ||
| - | SambaでMac向け共有フォルダサービスにはvfs_fruitモジュールを使う。 | + | SambaでMac向け共有フォルダサービスを行うにはvfs_fruitモジュールを使う。 |
| ポイントとしては以下の2点。 | ポイントとしては以下の2点。 | ||
| - | * 各共有の vfs objects に catia fruit streams_xattr を加える | + | * 各共有の vfs objects に catia fruit streams_xattr を加える。 |
| - | * Time Machine用には上記に加え fruit:time machine = yes を追加する | + | * Time Machine用の共有には、上記に加え fruit:time machine = yes を追加する。 |
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| - | fruitを使わずとも共有自体は行われてしまう。この場合、Mac特有の情報を上手く扱えない事になる(かといって即座に問題になる事も稀だと思われる)ので注意が必要である。また、Netatalkの方で作成したメタデータ(ファイルのカラーラベル情報など)が引き継がれないため、fruitの設定は忘れずに行うこと。 | + | |
| - | もし、fruitが有無の共有フォルダを混在させる場合は、Macから接続する共有フォルダの順番が重要になってくる。CIFSの共有フォルダに接続する際、macOSは接続先がmacOS固有の情報を扱えるかどうかを確認し、扱えないと判断した場合はそのサーバ全ての共有で固有情報を使わないようにするらしい。よってfruitは必ず指定した方が無用な混乱は避けられるだろう。ちなみに、接続先の能力判定はCIFSのtree connection (tcon)のフェーズで行われる模様。 | + | 実際はfruitを使わずとも共有自体はできてしまうのだが、Mac固有の情報を上手く扱えないので注意が必要である。(かといって即座に問題になる事も稀だと思われるのが厄介なところ。)この場合、Netatalk側で生成したメタデータ(ファイルのカラーラベル情報など)も引き継がれなくなる。 |
| + | また、fruit指定がある共有とない共有を混在させる場合は、Macから接続する共有フォルダの順番が重要になる。Samba (CIFS)の共有フォルダに接続する際、macOSは接続先がmacOS固有の情報を扱えるかどうかを確認し、扱えないと判断した場合はそのサーバ全ての共有で固有情報を使わないようにするらしい。よってfruitは必ず指定した方が無用な混乱は避けられるだろう。ちなみに、接続先の能力判定はCIFSのtree connection (tcon)のフェーズで行われる模様。 | ||
| fruitの詳細は[[https:// | fruitの詳細は[[https:// | ||
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| ==== 移行前の設定ファイル ==== | ==== 移行前の設定ファイル ==== | ||
| - | 移行するNetatalkの設定は↓こんな感じ。ちょいちょいゴミが混じってるが、ユーザーのホームディレクトリ/ | + | 移行するNetatalkの設定は↓こんな感じ。ちょいちょいゴミが混じってるが、ユーザーのホームディレクトリ/ |
| <file conf / | <file conf / | ||
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| + | ===== 参考サイト ===== | ||
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| + | * [[https:// | ||
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| + | ~~DISCUSSION~~ | ||