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pc:install_ssds_to_one_pcie_with_pcie_bifurcation [2020-09-12 20:45] Decomo 作成 |
pc:install_ssds_to_one_pcie_with_pcie_bifurcation [2022-03-24 11:48] (現在) Decomo |
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- | ====== PCIe bifurcationで複数のNVMe SSDを1つのPCIeスロットに組み込む | + | ====== PCIe bifurcationで複数のNVMe SSDを1つのPCIeスロットに接続 |
- | 自宅サーバにはPCIe x4のU.2 SSDが2台搭載されている。それぞれU.2 (SFF-8639)→PCIeのライザーカードで接続しているため、PCIe x8スロットを2本占有してしまっている。PCIe bifurcationを使うと1スロットにSSDを集約できそうなので試してみた。 | + | うちの自宅サーバにはPCIe x4のU.2 SSDが2台搭載されている。U.2 (SFF-8639)→PCIe |
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+ | ===== PCIe bifurcationとは ===== | ||
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+ | PCIe bifurcation((バイファーケーション。" | ||
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+ | 要するに、PCIeバイファーケーションを使うと、1つの物理PCIeスロットに複数のPCIeデバイスを接続して使え、貴重なPCIeリンクを無駄なく使えるというわけ。 | ||
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+ | PCIeバイファーケーションを有効にするには、マザボとBIOSが対応している必要があるが、BIOS設定で分割パターンを選ぶだけ。加えて、当然だけど分割されたPCIeリンクを引き出すライザーカードなりが必要。 | ||
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+ | なかなかにキワドイ機能なので(とはいえマザボのオンボードデバイスの接続では普通に使われてたりするんだけど)、ライザーカードの入手性は良くない。国内でふつーに流通しているものは、M.2 SSD増設向けの3製品しかなさげ(2020年9月現在) | ||
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+ | 海外通販で買えそうなのは↓このへん。 | ||
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+ | * [[http:// | ||
+ | * LRNV93NF 4 Ports U.2 to PCIe x16 Bifurcation Riser Controller | ||
+ | * LRNV93N8 PCIe x8 to 2-Port U.2 NVMe Adapter | ||
+ | * [[https:// | ||
+ | * ANU04PE16 | ||
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+ | PCIeスロットそのものを生やす系はeBayであさったり、下記あたりを個人輸入するしかなさそう。(※リンク先の店の信頼性や安全性は分かりません。) | ||
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+ | 最近では、(いささか下火になってきてはいるけど)マイニングブームのおかげかAmazonでも怪しげなライザー、ケーブル類が多数売られており入手性もだいぶ良くなった(2022-03-24現在) | ||
===== 試した環境 ===== | ===== 試した環境 ===== | ||
- | ^ マザーボード | SuperMicro | + | ^ マザーボード | SuperMicro |
^ SSD | SAMSUNG PM983 ×2台 | PCIe 3.0 x4接続のU.2 SSD | | ^ SSD | SAMSUNG PM983 ×2台 | PCIe 3.0 x4接続のU.2 SSD | | ||
^ ライザーカード | [[https:// | ^ ライザーカード | [[https:// | ||
- | ===== PCIe bifurcationとは ===== | + | ==== ANU22PE08(PCIe x8→Mini-SAS HD×2変換カード) |
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+ | PCIe x8をMini-SAS HD×2個に変換するライザーカードはANU22PE08を使った。Mini-SAS HD→U.2のケーブル2本付きでeBayで6000円程だった。コロナの影響で[[blog: | ||
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+ | この手のライザーカードの割には、カードの自体の造りもパッケージも良くてビックリ。国内代理店が流通してる拡張カード類より、よっぽどいい出来じゃないかと思う。 | ||
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+ | ライザーカードの機能としては、PCIe x8のカードエッジから2つのPCIe x4信号を取り出しMini-SAS HDに振り分けてるだけなので、ブリッジチップのようなものもなく至ってシンプルだ。 | ||
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+ | ==== BIOSの設定 | ||
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+ | ライザーカードをマザボのPCIe x8スロットに装着し、BIOSでスロットのPCIe bifurcations設定を「x4x4」にする。X10DRiの設定項目は Advanced→Chipset Configuration→North Bridge→IIO Configuration→IIO0 Configuration にある。 | ||
- | PCIe bifurcationとは、PCI Expressスロットのリンクを小さなリンクに分割し、複数の独立したPCIeスロットとして扱う機能である。例えばPCIe x16のスロットなら、PCIe x8のスロット2つ、あるいはPCIe x4のスロット4つへと論理的に分割して使うことができる。 | + | {{ : |
- | この機能を使えば、複数のPCIeデバイスを1つの物理PCIeスロットに接続し、貴重な物理PCIeスロットを効率的に使うことができるというわけだ。 | + | x16スロットだとx8x4x4やx4x4x8といった変則的な分割も可能っぽい。 |
- | PCIe bifurcationを有効にするには、BIOSの設定で分割パターンを選ぶだけだが、もちろんマザーボードとBIOSが対応してる必要がある。また、分割されたPCIeリンクを引き出すライザーカードは用意する必要がある。 | + | 間違った設定をしても(たぶん)デバイスが壊れることはなく、片方のSSDが見えなかったりするだけなので対象スロット含め試行錯誤してもよいだろう。 |
+ | ===== 参考サイト ===== | ||
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