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Teaboard:クロスコンパイラのビルド

Teaboardの開発環境はgccで、CygwinとLinux用のクロスコンパイラが添付されている。これらgccは、当然Mac OS Xでは使用できない。幸い、開発環境再構築用のパッケージ一式が提供されているので、それを使ってOS X用のgccを構築する。

以下のディレクトリ構成で作業を行う。各自の環境にあわせて、適宜読み替えて欲しい。尚、うちの環境では~/にusrディレクトリを作り、/optは~/usrへのシンボリックリンクとなっている。

/opt
 /local
  /te
   te.tlsrc.arm.05.tar.gz 
   te.tlsrc.common.04.tar.gz
   te.resource.tbmx1.01.tar.gz
   /tool
    /build
    /gnu
     /distribution
      binutils-2.13.tar.bz2 
      gcc-3.2.2.tar.bz2 
      gdb-5.2.tar.gz 
cd /opt/local/te/
tar zxvf te.tlsrc.arm.05.tar.gz 
tar zxvf te.tlsrc.common.04.tar.gz
tar zxvf te.resource.tbmx1.01.tar.gz 
cd tool/build/gnu/binutils-2.13-tkernel/
cp ../etc/makerules ../etc/makerules.unknown
make BD=/opt/local/te TARGET=arm-unknown-tkernel extract patch-tkernel
make BD=/opt/local/te TARGET=arm-unknown-tkernel clean configure make
sudo make BD=/opt/local/te TARGET=arm-unknown-tkernel install
cd /opt/local/te/
sudo cp -R include tool/unknown/arm-unknown-tkernel/sys-include
cd tool/build/gnu/gcc-3.2.2-tkernel/
make BD=/opt/local/te TARGET=arm-unknown-tkernel extract patch-tkernel
sudo make BD=/opt/local/te TARGET=arm-unknown-tkernel clean configure make
sudo make BD=/opt/local/te TARGET=arm-unknown-tkernel install
sudo rm -R /opt/local/te/tool/unknown/arm-unknown-tkernel/sys-include

make中に「gdb-5.2-tmonitor/gdb-5.2/gdb/arm-tdep.c:2692: error: label at end of compound statement」というエラーが出るので、当該箇所を予め修正しておく。

    case ELFOSABI_ARM:
      /* Assume GNU tools with the old APCS abi.  */
      return ARM_ABI_APCS;
 
    default:
	break; // ◆◆この行を加える◆◆
    }
cd ../gdb-5.2-tmonitor/
make BD=/opt/local/te TARGET=arum-unknown-tmonitor extract patch-tmonitor
make BD=/opt/local/te TARGET=arm-unknown-tmonitor clean configure make
sudo make BD=/opt/local/te TARGET=arm-unknown-tmonitor install

/opt/local/te/bappl/makerulesと/opt/local/te/kappl/makerulesの「開発環境のベースディレクトリ」を編集する。

ifndef BD
  # 開発環境のベースディレクトリ
  BD := /opt/local/te
endif

Teaboard:とりあえず繋いでみる

学校で、先生にTeaboard/ARM920-MX1押し付けられた貸して頂いた。折角だからと、うちのWindows 2000マシンに繋いでみたが、ドライバがはいらねーんですよ、これが。対応OSはWindows XP/Linuxだから、2000で使えなくたって文句は言えない。

Linuxに対応してるんなら、同じUNIX系のOSであるMac OS Xでも行けるだろうと、繋いでみた。そして、あっさりと認識。流石はUNIX。デバイススペシャルファイル名はcu.usbmodem5B2131だった。

次に、ZTermというシリアル通信ソフトで、認識されたTeaboardに接続。これまたあっさりと成功。特に設定などは弄る必要はなかった。

さて、次は開発環境の構築だ。

P.S. Terminalでシリアル通信を行う方法がわからない。「ftp hoge.com」みたいな感じで、シリアル端末に接続・通信を行う方法はないんだろうか…?

多言語ロケールの憂鬱

Mac OS Xは、本格的に多言語ロケールに対応した、(恐らく世界初の)OSだ。これが意味するところは、世界中の様々な言語ならびに地域文化(例えば「暦」や「年号」「通過単位」など)を、実に優雅にシームレスに扱えるということだ。

[システム環境設定]-[言語環境]で、言語を英語にすれば、OSの各種メニュー・メッセージは英語表記になるし、他の言語を選べばその言語表記になる。また、一般アプリケーションも対応するロケール情報さえ持っていれば、システム環境にあわせた言語表記になる。某OSの一般の多言語対応アプリケーションのように、メニューの言語一覧から、表示に使う言語を選ぶ必要などない。

なので、英語の勉強もかねて、うちのMac OS Xは今、英語ロケールで地域文化は日本という設定になっている。

このロケールの仕組みは、(かなり単純なものではあるが)先進的でアンビリーバブルなだけに、一般アプリケーションの対応は、まだまだ今一つという感じだ。

実際、英語ロケールで使っていると、様々な不具合に遭遇する。

まずはiTunes。これは昨日の日記に書いた通り。

次にMicrosoft Messenger。こいつは、ロケールによって、ソフトの設定や会話ログの設定先が違う(具体的には、ディレクトリ名が違う)。そのため、ロケールを切り替える度に一部設定が初期化されていたり、会話ログがロケール単位でしか管理できなかったりと、不便。

そしてFlash Player。全角文字が化ける時がある。発現条件は不明。ブラウザのロケール設定を日本語にしても化けるので、Flash Playerのロケールはブラウザのそれとは独立してるっぽい。まぁ、大体のFlashは化ける事なく表示されるので、今のところはそんなに難儀はしてないけど。

……とまぁ、現在わかってる不具合はこんなもの。話に聞くところ、Javaのコンパイルで日本語が通らなくなったりもするとか。

折角、OS自体は多言語環境に対応してるのに、肝心のアプリがこれじゃなぁ…。

iTunes小ネタ

システム設定の言語環境を英語にして、曲を再生したら曲情報が文字化けした!

ID3タグの処理の問題(?)で、日本語ロケール以外で起動させると文字化けが発生するらしい。

iTunes.appを右クリックメニューの「情報をみる」で開き、「言語」ってところで「Japanese」以外のチェックを外せば、無条件で日本語ロケールで起動させることができる。これで解決。これはiTuensに限った事じゃなく、多言語ロケールを持つ他のアプリケーションにも応用可能。 個人的には、iTunesは英語ロケールの方がフォントがカッコイイ&見やすいんだよね。日本語ロケールでも昔は見やすかったのに、なんでヒラギノで表示するようにしちゃったんだよ……。

曲情報を編集したのに、反映されない!再生すると変更前の曲情報に戻ってる!!(MP3限定?)

「ID3タグを変換」で、「ID3タグバージョン」を「なし」に一旦[OK]。その後、改めてタグバージョンを設定する。されば編集した情報が反映されるようになるであろう。

曲名の頭に付いてるチェックボックス、1つずつ設定するのが面倒だ!

⌘+左クリックでチェックボックスを押すと、一括してON/OFFを切り替えられる。

切り替えはプレイリストウィンドウ単位で行われ、任意に選択した曲単位での切り替えは出来ない。どうしても任意の曲単位で操作したい場合は、検索やスマートプレイリストで上手い事絞り込むしかない。

「ライブラリを書き出し」で書き出したファイルには「再生回数」情報も入ってるのに、「読み込み」で考慮されないのはなぜ!?

最近のバージョン(少なくとも7)では考慮されるようになった模様。

謹賀新年

明けましておめでとうございます。

例によって、名実共に更新頻度の低いサイトですが、本年もご愛顧のほど宜しくお願いいたします。

さしあたっての目標。

  • PSSAudioRipperの完成(1月中)
  • KbMedia Playerのようなプレーヤソフトを作る(~3月)
  • start.txt
  • 最終更新: 2022-07-27 15:26
  • by Decomo