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virtualization:proxmox_ve_6_2_rdm [2021-03-08 09:57]
Decomo
virtualization:proxmox_ve_6_2_rdm [2022-01-27 09:51]
Decomo
行 11: 行 11:
 ===== 手順 ===== ===== 手順 =====
  
-ホスト側のデバイスファイルを、ブロックデバイスないし仮想ディスクとしてゲストにくっつけるだけで良いっぽい。+RDMしたいディスクのホスト側のデバイスファイルを、仮想ディスクまたは仮想ブロックデバイスとしてゲストにくっつけるだけで良いっぽい。
  
 Proxmoxのストレージ画面でRDM対象のHDDを確認する。重要なのはHDDのモデル名とシリアル番号。 Proxmoxのストレージ画面でRDM対象のHDDを確認する。重要なのはHDDのモデル名とシリアル番号。
  
 {{ virtualization:proxmox_ve_6_2_rdm_target_hdds.png |}} {{ virtualization:proxmox_ve_6_2_rdm_target_hdds.png |}}
 +
 +CLIからは''ls -l /dev/disk/by-id/''で確認すると良いだろう。
 +
 +<code>
 +# ls -l /dev/disk/by-id/
 +total 0
 +lrwxrwxrwx 1 root root  9 Jan 20 22:53 ata-MARSHAL_MAL38000NS-T72_37F5K073FDMF -> ../../sdc
 +lrwxrwxrwx 1 root root 10 Jan 20 22:53 ata-MARSHAL_MAL38000NS-T72_37F5K073FDMF-part1 -> ../../sdc1
 +lrwxrwxrwx 1 root root  9 Jan 20 23:24 ata-ST10000NM0086-2AA101_ZA210RT9 -> ../../sdb
 +lrwxrwxrwx 1 root root 10 Jan 20 23:24 ata-ST10000NM0086-2AA101_ZA210RT9-part1 -> ../../sdb1
 +(略)
 +lrwxrwxrwx 1 root root  9 Jan 26 13:41 ata-WDC_WD160EDGZ-11B2DA0_2BJBRUZN -> ../../sdh
 +lrwxrwxrwx 1 root root 10 Jan 26 13:41 ata-WDC_WD160EDGZ-11B2DA0_2BJBRUZN-part1 -> ../../sdh1
 +</code>
  
 シェルを開いてHDDをVMにくっつける。 シェルを開いてHDDをVMにくっつける。
行 26: 行 40:
 </code> </code>
  
-HDDを指定するパスは''/dev/disk/by-id/''以下のものを使う。''/dev/sda''みたいなパスでもRDM自体は出来るのだが、デバイス名とストレージの対応付けが変化する可能性があるため、確実に一意に定まる''by-id''のパスが良いというわけ+HDDを指定するパスは、上記のように''/dev/disk/by-id/''以下の製品名・シリアル番号を含むパスを使うのが良いとされて
  
-''-virtio0''部分はVMへ接続方法を表す。上記ではVirtIOのブロックデバイスとして出していSCSIして出したければ''-scsi0''という風にする+''/dev/sda''ような昔ながらのデバイスファイルでもRDMは可能であ。ただしsdX物理HDDの対応は変わることがあるので(例えHDDを繋ぐ物理SATAポートが変わった時とか)、確実に一意に定まる''by-id''の方が安全というわけ
  
-ちなみに、現在virtio-scsiによるSCSI接続がよさげな予感virtio-blk開発が停滞していること、blkはPCIデバイスなのでデバイス数制限キツイことvirtio-scsiはゲスト側でのホットプラグが望めことが理由+''-virtio0''の部分VMへの接続方法を表す上記でブロックデバイスとして接続してが、SCSIで繋ぎたければ''-scsi0''、SATAなら''-sata0''という風に適宜変更する。
  
-問題なくアタッチできれば、VM管理画面で「ハードディスク」が追加されているのが確認できる。+2021年現在、接続方法はvirtio-scsiによるSCSI接続がよさげな雰囲気。理由は以下のとおり。 
 + 
 +  * virtio-blkの開発が停滞しており、性能面でvirtio-scsiが優位になってきた。 
 +  * virtio-blkはPCIデバイス扱いなのでデバイス数制限がキツイ。 
 +  * virtio-scsiはゲスト側でのホットプラグが望めることが理由。 
 + 
 +問題なくアタッチできれば、VM管理画面で「ハードディスク」が追加されているのが確認できる。
  
 {{ virtualization:proxmox_ve_6_2_attached_hdds_with_rdm.png |}} {{ virtualization:proxmox_ve_6_2_attached_hdds_with_rdm.png |}}
  
-以上で、VM側から追加したHDDが仮想ストレージとして見える。+以上で、VM側から追加したHDD全体が仮想ストレージとして見える。 
 + 
 +ちなみに勘の良い人はお気づきだろうが、同じ方法で物理ディスク全体だけではなく、特定のパーティションのみをRDMすることもできる。この場合も、VM側からは1台の仮想ディスクに見えるため、VM側でパーティションを切ると物理パーティションの中に仮想パーティションテーブルが存在する入れ子状態となる(仕組み上当然ですわな。) 
 + 
 +既存のデータ入りパーティションをVMにRDMし、仮想ディスク上の有効なパーティションとしてそのまま使いたい場合は、Linuxのデバイスマッパーを使うと実現できる。参考記事:[[virtualization:how_to_simulate_ppartition_as_one_of_vpartitions_in_vdisk]]
  
 ===== 参考サイト ===== ===== 参考サイト =====
  • virtualization/proxmox_ve_6_2_rdm.txt
  • 最終更新: 2022-04-07 11:51
  • by Decomo