virtualization:proxmox_ve_6_2_use_external_disk_image_file

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virtualization:proxmox_ve_6_2_use_external_disk_image_file [2020-12-27 23:32]
Decomo 作成
virtualization:proxmox_ve_6_2_use_external_disk_image_file [2021-01-20 12:58] (現在)
Decomo
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-====== Proxmox VE 6.2で外部のディスクイメージファイルを使う(ZFSイメージファイルを使う) ======+====== Proxmox VE 6.2のZFSストレージ仮想ディスクイメージファイルで使う ======
  
-Proxmox VEをZFS環境として構築すると、通常、仮想マシンのディスクイメージはzvolとして作成される。+Proxmox VEをZFS環境として構築すると、仮想マシンのディスクイメージはzvolとして作成される。zvolはブロックデバイス扱いなので、仮想ディスク用途にはピッタリである。
  
-一般的にはこれで何ら問題ないのだが、ZFSのスナップショットとの相性や、ファイルとして扱った方がバックアップのし忘れがないとかのしょーもない理由で、個人的にはイメージファイルで扱いたい。+しかし個人的には、ZFSのスナップショットとの相性や、バックアップのし忘れがないとかのしょーもない理由で、仮想ディスクもイメージファイルで扱いたい。
  
 ネット上の情報を参考にしながら試行錯誤したところ割と簡単に実現できた。ZFS環境のみならず、PVE管理外の外部のディスクイメージを使うような場合にも有用だと思う。 ネット上の情報を参考にしながら試行錯誤したところ割と簡単に実現できた。ZFS環境のみならず、PVE管理外の外部のディスクイメージを使うような場合にも有用だと思う。
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   * Proxmox VE 6.2-4   * Proxmox VE 6.2-4
 +    * ZFS環境
 +    * ディスクイメージ専用のZFSプール zvm を使う
  
 ===== 手順 ===== ===== 手順 =====
  
-Proxmox VEは仮想マシン用のデータ保管ストレージとして様々な種類を扱う事ができ、種類によって機能や特性が異なる。+Proxmox VEは仮想マシン用のデータ保管ストレージとして、ローカルストレージやNFS, iSCSIなど様々なタイプのストレージを扱う事ができ、それぞれ機能や特性が異なる。
  
-PVEシステムに必ず存在する''local''ストレージとは、実際ところDirectoryタイプのストレージで、その実体は''/var/lib/vz/''ディレクトリである。+PVEシステムに必ず存在するlocalストレージとは、それら一種であるDirectoryタイプのストレージで、その実体は''/var/lib/vz/''ディレクトリである。
  
 基本的な考え方としては、このディレクトリ以下にディスクイメージファイルを置けば、ZFS環境でもディスクイメージとしてファイルが使えるようになる。 基本的な考え方としては、このディレクトリ以下にディスクイメージファイルを置けば、ZFS環境でもディスクイメージとしてファイルが使えるようになる。
  
 ==== localストレージの設定変更 ==== ==== localストレージの設定変更 ====
 +
 +ZFS環境では、localストレージでイメージファイルを扱わない設定となっているため、まずはここをどうにかする。
 +
 +<note tip>Proxmox VE 6.3-3で確認したところ、GUIで設定できるようになっていた。
 +
 +データセンター>ストレージでlocalをダブルクリックし、コンテンツに「Disk image」を含める。
 +
 +PVE 6.2の時はDisk imageを追加しようとしてもできなかった気が…
 +</note>
  
 ''/etc/pve/storage.cfg''を編集し、localストレージでファイルイメージを扱えるようにする。 ''/etc/pve/storage.cfg''を編集し、localストレージでファイルイメージを扱えるようにする。
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 ==== 仮想HDDファイルの作成 ==== ==== 仮想HDDファイルの作成 ====
  
-仮想ディスクイメージファイルは専用ZFSプール&データセット、zvm/R/imagesに置くとする。場所はお好みで。+仮想ディスクイメージファイルは専用ZFSプール&データセット、zvm/R/imagesに置くとする。場所はお好みで。
  
 データセットの作成 データセットの作成
行 85: 行 96:
 こいつをダブルクリックしてVMに接続すれば完了。 こいつをダブルクリックしてVMに接続すれば完了。
  
-==== 落ち葉拾い ====+===== 落ち葉拾い =====
  
-実のところ、localストレージは''/var/lib/vz/''で辿れさえすればいいので、fstabで別ディスクをマウントしても問題ない。公式リファレンスにも書いてあったりする。今回のようにZFS環境なら、それこそmountpointプロパティを使う方が簡単だったりして。+  * localストレージは''/var/lib/vz/''で辿れさえすればいいので、fstabで別ディスクをマウントしても問題ない。公式リファレンスにも書いてあったりする。 
 +    * 今回のようにZFS環境なら、それこそmountpointプロパティを使う方が簡単だったりして。 
 +  * ''/etc/pve/qemu-server/''にある仮想マシン設定ファイルを編集して、「sata0: /full/path/to/imagefile.raw」という感じで書けば、何も考えずに任意のディスクイメージファイルをVMに接続できる。 
 +    * まぁ、ちゃんと公式のお作法に則っておきましょうってことで
  
 ===== 参考サイト ===== ===== 参考サイト =====
  • virtualization/proxmox_ve_6_2_use_external_disk_image_file.1609079550.txt.gz
  • 最終更新: 2020-12-27 23:32
  • by Decomo