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旧型Mac Pro + UP2414Qで無理矢理4k@60Hzを使う

4k元年と言われた2014年も残すところ後2ヵ月を切り、UP2414Q祭りから1年が経とうとしているが、4kを取り巻く状況は未だ芳しくないように思う。同じくDELLのUltraSharp 2405FPW祭りの時とは違い、ハード・ソフトの両面で環境が整ってないのが大きいんだろうなぁと。あの時も一部グラボとの相性などはあったものの、普及していたDVI-Dを使って殆どの環境でそのままWUXGAが出た。

しかしながら、今回はハード面では普及しているとは言い難いDisplayPortで、しかもMSTで内部的には2画面別々に伝送するという見るからに地雷感たっぷりの方式。ソフト面でも所謂HiDPI対応がOS、アプリともに進んでなかったり、前述のMST絡みでビデオドライバがこなれておらずにバグりまくりだったりと、阿鼻叫喚地獄絵図。それでも最近はマシになってきたようだが、MSTの(仕様上の)残念さ加減は如何ともし難い。

ことMacに関しては、HiDPI対応は殆ど問題なかったが、林檎が公式に4k対応を謳っている機種を除いてOSとドライバの対応度が今なお絶望的な状況である。うちの旧型Mac Proちゃん(Early 2009だがファーム書き換えでMid 2010になってる怪しいマシン)もハード的には4k@60Hzに対応してるハズなんだが、OS Xではまともに出ない(BootCampのWin7では出る)。うちの環境でMSTを有効にすると、画面が左右に分割され2つのデスクトップが表示されるという悲しい状況に…。ピクチャーバイピクチャー状態と言った方が分かりやすいか。要はMSTの実装通りモニタ2台分として認識されちゃってる訳。

なぜ林檎は変な制限を加えるのか……。

まぁ、現状を嘆いても仕方ない。とりあえず、OS Xで無理矢理3840×2160をHiDPIの60Hzで無理矢理使う方法を見つけたので書いておく。

  • EFI化したRADEON HD 7000系のグラボ
  • SwitchResX
  • OS X 10.9.3以上

グラボのEFI化は必須。PC BIOSのままだとMSTを有効にしても30Hzが上限になる(MSTが使われないっぽい?)。

HD7000系と書いたものの、実質7850/7870/7950/7970の何れかになる。これら以外の7000系はうまくEFI化出来ないので。多分R9シリーズでも行けると思う。

  1. モニタのDP 1.2/MSTを有効にする。
  2. システム環境設定のディスプレイの配置で、左右の繋がりを良い感じに修正する。
  3. システム環境設定のMission Controlで「ディスプレイごとに個別の操作スペース」を外す。
  4. SwitchResXで各モニタの解像度を1280×1440, 60Hz HiDPIにする。

以上で60HzのなんちゃってWQHDのHiDPIデスクトップになる。見ての通りモニタ2台扱いの残念仕様からは逃れられず、見た目は極めてアホっぽくなるがこの際仕方ない…。壁紙を変えれば多少はマシになると思う。

「ディスプレイごとに個別の操作スペース」のチェックは外しておかないと、デスクトップを跨いだウィンドウの表示が出来ず使い物にならないので要注意。

2画面を1枚のモニタで表示してる状態なので、ウィンドウの最大化や、ウィンドウの位置によってはツールチップ・ドロップダウンメニューの出方が変になったりするが、まぁ致命的ではないだろう。どっちかっていうと、GPUを使うアプリが起動しなかったりアクセラレーションが機能してないかもっていう方が問題(個人的にそこまで困ってないので深くは調べてない。)

システム情報はこんな感じ。

海外フォーラムだと、うちと似た環境で普通に4k 60Hz出せてる事例が見つかるのが謎。うちと似たっていうよりも、うちがそっちに似せたんで出せても良いはずなんだけどなー。ダメな理由が分からん。あるとすればUP2414QのRev違いか…?

4k対応Macを極一部に限っていたり、満を持して刷新したMac miniが今のところ4k 60Hz対応してない所を見るに、林檎は外部モニタでの4kサポートは消極的に見える。5k iMacでやれってのが回答なんだろうなぁ。

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  • 最終更新: 2014-11-04 02:02
  • by Decomo