Windowsインストール時にdiskpartで手動でパーティションを作る

いつごろからは知らんが、少なくともWindows 10では大規模更新時に回復パーティションの容量が不足していると、新たな回復パーティションを作るという大変お行儀の悪いことをしてくれやがる。だもんで、最近はインストール時に手動でパーティションを切るようにしてるのだが、毎度やり方を忘れるのでメモ。

いつのバージョンからかは確認していないが、2021-07-12現在(21H1現在)、クリーンインストールでは回復パーティションではなくC:\Recovery方式が標準となっている。これならパーティションサイズ不足で残念なことは起きないし、Windows 11への移行なんかも考えると大人しくC:\Recoveryにしといても良いのかもしれない。

Windowsインストーラのパーティション設定画面でShift+F10を押すとコマンドプロンプトが開く。そこでdiskpartに入る。

GPT/UEFIで必要なパーティションと容量は下表の通り。

MS推奨

種類 ファイルシステム 容量 備考
ESP FAT32 512バイトセクタの場合:100MiB
4kセクタの場合:260MiB
ここでの4kセクタとは物理・論理ともに4kのいわゆる4kNのこと。
現状、512Bセクタドライブや物理4kB論理512BのいわゆるAFTドライブが主流なので、たいていの場合100MiBとなる。
MSR - 16MiB
Windows NTFS 最低20GiB Windowsのインストール先
回復 NTFS 最低300MiB、推奨1GiB

オレオレ構成(2021年)

以前はMS推奨構成とWindows 7時代の構成の合いの子にしていたが、今後変わることもなさそうなのでMS推奨構成に寄せた。

種類 ファイルシステム 容量 備考
ESP FAT32 100MiB MS準拠
MSR - 16MiB MS準拠
回復 NTFS 2048MiB MSの推奨容量×2
Windows NTFS 20GiB~ パーティションを拡大・縮小する可能性があるので最後に配置

参考:オレオレ構成(旧)

種類 ファイルシステム 容量 備考
ESP FAT32 512MiB 根拠:ESPの容量は512MB (512MiB)以上が推奨らしい
MSR - 128MiB Windows 7ではこの容量だったので踏襲。後から足りなくなるよりはマシかと。
回復 NTFS 3072MiB 推奨容量×2+念のため1GiB
Windows NTFS 20GiB~ パーティションを拡大・縮小する可能性があるので最後に配置

ディスクや容量は適宜読み替えてくだしあ。

GPTで初期化

select disk 0
clean
convert gpt

MSRが勝手に作成される(ことがある)ので一旦削除

select partition 1
delete partition override

ESPの作成

create partition efi size=512
format quick fs=fat32 label="System"
assign letter="S"

MSRの作成

create partition msr size=128

回復パーティションの作成

create partition primary size=3072
format quick fs=ntfs label="Recovery tools"
assign letter="R"
set id="de94bba4-06d1-4d40-a16a-bfd50179d6ac"
gpt attributes=0x8000000000000001

Windows用

create partition primary
format quick fs=ntfs label="Windows"
assign letter="W"

list volume, list partitionで↓こんな感じになってればおk

コマンドプロンプトをexitか右上のバッテンを押して終了後、パーティション設定ウィンドウの「最新の情報に更新」を押し、設定したパーティション情報を認識させる。

あとは通常通りWindowsをインストールする。

  • pc/windows_manually_partitioning_using_diskpart_in_install_time.txt
  • 最終更新: 2021-07-12 17:16
  • by Decomo