対応するオーディオファイルとデータ形式

この付録では Mac OS X v10.4 の Core Audio でサポートされている、オーディオデータとファイル形式について説明します。

それぞれのオーディオファイル形式がサポートするデータ形式をリストアップしています。 つまり、コンバータは特定のファイル形式から、リストアップされているデータ形式へデータを変換するために存在します。 いくつかのデータ形式(例えば AC3 など)はリニア PCM 形式に変換することは出来ません。従って、普通の Audio Unit でこれらデータを扱うことができません。

Core Audio Format は多くのフォーマットのラッパーとして機能します。しかし、これは、必ずしもシステムがこれらの形式間の変換が可能であることを、意味するものではありません。 例えば、MP3 データをラップした CAF ファイルは、MP3 データストリームに変換することはできますが、他のデータ形式に変換できるとは限りません。

Table C-1 各ファイル形式が持つことのできるデータ形式

リニア PCM 形式のタグ。例えば、BEF32 は ビッグエンディアンリニア PCM 32 ビット浮動小数点型を表します。

Table C-2 リニア PCM 形式のタグ

Core Audio は、リニア PCM をエンコード/デコードするための多くのコーデックを持っています。 Mac OS X v10.4 では、以下に示すオーディオデータ形式のコーデックが利用可能です。 環境によっては、オーディオアプリケーションがエンコーダ/デコーダを追加インストールしているかもしれません。