はじめに
ファイルシステムイベントAPIは、ディレクトリ階層のコンテンツが変更された際の通知要求の方法をアプリケーションに提供します。 例えば、あなたのアプリケーションは、ユーザーの別のアプリケーションを用いたプロジェクトバンドル内のファイルの変更を即座に検出ために、この機能を使うことができます。
本APIはまた、アプリケーションが最後にチェック時点から、ディレクトリ階層のコンテンツが変更されたかどうかを確認する軽量な方法も提供します。 例えば、バックアップアプリケーションはこの機能を使い、与えられたタイムスタンプないしイベントIDの時点以降に、どのファイルが変更されたかを検知することができます。
アプリケーションが大量のファイルを扱う場合、中でも大規模なファイル階層を扱うならば、本文章を読むべきでしょう。
文章の構成
本文章は以下の章で構成されます:
- テクノロジー概要—ファイルシステムイベントAPIを解説し、上位レベルでの動きを説明します。
- ファイルシステムイベントAPIを使う—すぐに使えるコード例を含む書き込みハンドラーのイベントストリーム作成を通して、ファイルシステムイベントAPIの使い方を説明します。
- ファイルシステムイベントセキュリティ—ファイルシステムイベントAPIのセキュリティ機能について解説します。
- カーネルキュー:ファイルシステムイベントの代替手段—カーネルキューのメカニズムを説明し、いつファイルシステムイベントAPIの代わりにカーネルキューAPIを使うのが相応しいかを解説します。使い方を示す簡潔なコード例を含みます。